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弁護士事務所の現金管理は?

弁護士事務所は他の業種と比べて、仕入とかがない点からも、現金での取り扱いと言うのは少ないと思います。

しかし、相談料や手付金と言った現金を受け取ったり、過払い請求で「過払い金を弁護士事務所で現金で受け取りたい」というような依頼もあったりすることがあり、その際の現金の管理に困るという時があります。

取引銀行やATMが近いのであれば、そのまま入金に行けばよいのですが、先程の過払い金のように依頼主に支払うケースで、金曜に銀行から引き出して日曜に渡すと言った場合は1・2日は多額の現金を弁護士事務所にて保管しなければいけないと言うことになります。

弁護士の中には、「多額の現金ならば、自宅に持って帰る」と言った豪胆な方もいますが、移動中の不慮の事故を考えるとあまり得策ではないとも言えます。

現金や貴重品をしまうための金庫を設置している弁護士事務所が多いでしょうが、それでも事務所には必要以上の現金を置いておかないのが一番の安全になります。

ですが、何も考えずに金庫に多額の現金をしまっておくのも、時として危険です。

よくあるのが、来客や顧客から見える場所に金庫を設置しているケースです。

金庫の位置だけでなく、場合によっては金庫を開けた時に中身が丸見えと言った防犯意識の薄い設置場所の弁護士事務所も無きにしも非ずなので、最低でも入口の位置からは見えない場所に金庫を設置しましょう。

もうひとつのあるあるが、金庫の鍵やナンバーの管理が杜撰と言ったケースです。

以前によく見られたリング式のナンバーキーだと、「ナンバーを合わすのが面倒」と、鍵を差すだけで開錠できる位置で放置しておいたり、テンキー式でも自分の誕生日や弁護士事務所の電話番号など、推測しやすいナンバーにしていたりすることが結構あります。

ちょっと気をつけるだけでも防犯レベルが高くなりますので、面倒でも日ごろから気をつけておいた方が良いですね。