月別一覧:2016年08月

弁護士の副業

法律事務所向けシステムThemis開発担当の田原です、お世話になっております。

「弁護士は高給取り」と言うのは昔の話で、弁護士の中には副業をして本業の弁護士事務所を支えているケースもあります。

副業の種類は、家庭教師や塾の講師・通信講座の添削など、学歴の高さを有効利用しているものもあれば、コンビニのバイトなど大学生と変わらない職種についている方もいます。

中にはデイトレーダーやFXなどの投資家になって、そちらの副業の方が本業の弁護士事務所の稼ぎの何倍もの利益を上げている弁護士もいます。

変わったところでは、残念ながら現在は閉店されていますが、バーテンダーが弁護士の「弁護士バー」を経営している弁護士もいました。

こちらは副業と言うよりも、お客としてバーに来てもらうことにより、弁護士事務所の知名度を上げたり、気軽に弁護士に相談してもらうことを目的としていたのではないかと思います。

そもそも、弁護士の副業は法に抵触しないのかと言う問題がありますが、法に抵触するような職業や、現在の依頼人の利益に相反しない業務であれば基本的には大丈夫なようです。

(依頼人の訴訟相手の顧問になったり、副業の方が忙しく本業の弁護士業務がおろそかになってはいけませんが。)

しかし、弁護士が副業を行う場合には、弁護士法により弁護士協会に届け出が必要になります。

ここでミソなのが「届け出」は必要ではあるのですが、「許可」が必要ではないことです。

法的には風俗営業となるアルコールを提供するような飲食店や、弁護士事務所とは180°雰囲気の違うおもちゃ屋を経営することも可能です。

ですが、弁護士協会の方から「社会通念上好ましくない」と注意を受ける可能性も無きにしも非ずですし、副業のイメージがあまり良くないものですと本業の弁護士事務所のイメージまで悪くなってしまうことがあります。

「じゃあ、弁護士を副業にして、他の商売を本業にすれば?」と思うかもしれませんが、弁護士協会に支払う会費が年70万円前後になる事を考えると、弁護士事務所を副業とするのは、あまり現実的ではないようです。

新しい形?個人弁護士事務所の連携

いつもお世話になっております、法律事務所向けシステムThemis開発の田原です。

弁護士事務所と言うと、「場合によっては他の弁護士事務所と顧客の取り合いになるので、仲のいい弁護士事務所は少ないのではないかな?」と言うイメージがあります。

もちろん、弁護士事務所も慈善事業で経営しているわけではないので、場合によっては他の弁護士事務所がライバルとなる事もあるでしょう。

とりわけ同じ地域で同じような案件を取り扱っている弁護士事務所ならば、競合するためライバル関係に陥りやすいと言えます。

ですが反対に、同じ地域でなかったら、同じ分野でなかったら、競合することはないので共存ができる可能性があります。

そのため、インターネットで集客をしている地方の弁護士事務所などは、同じ分野で活躍している弁護士同士で連携をとっている例があります。

もし福岡の個人弁護士事務所に岩手に住んでいる依頼者から報酬や内容が良い依頼があっても受任することは難しいですが、仮に仙台の個人弁護士事務所と連携していれば、そちらに紹介をすることができます。

逆に他の個人弁護士事務所から紹介を受けられる可能性もあるため、利点があることになります。

よさそうに思える個人弁護士事務所の連携ですが、運営に当たり問題がないわけではありません。

・地域が被らないように連携する。
・紹介数の多い少ないに対しての不満を抱かないようにする。
・法律上紹介料をとることができないので紹介した側の利点が少ない。
・紹介料が取れないのでこういったサイトのビジネスモデルが作りづらく、連携の音頭をとった弁護士事務所が無償で運営したり、システム運営費と言う形で定額の料金制にするなどの工夫が必要になる。

と言ったようなハードルがあるため、成功するのは難しいかもしれません。

弁護士事務所のサイトの問題

Themis開発をしております、株式会社システムキューブの田原です。

弁護士事務所も自身の事務所のサイトに力を入れているところも多くあり、さらにはインターネット広告にも熱心なところもあります。

ネット広告が当たり、毎月の依頼がコンスタントに来てうれしい悲鳴を上げている弁護士もいますが、それゆえに悩みを抱えている弁護士事務所もあります。

1つに、相談者の質が玉石混交過ぎると言うものです。

気軽に問い合わせできるように、無料電話やメールでの無料相談を設けている弁護士事務所などは、「友達が貸した1万円を返してくれない」「父親の遺産が100万円あるが、遺族の4人が取り分でのもめている」など、弁護士が介入するまでもない、弁護士が取り扱ったら依頼者が報酬で大きく赤字になるような内容の相談も寄せられるため、そういった依頼に結び付かない質問や相談のために時間を割かなければいけなくなります。

2つ目が全国から依頼が来る点です。

一見すると全国から依頼が来るのですから良いと思われますが、面談が必須の案件であると依頼者と会うだけでも時間がかかります。

全国ネットでしているような大手の弁護士事務所ならばそれが強みとなるのでしょうが、地方でしかも個人でしている弁護士事務所ならば、どんなに良い案件であっても泣く泣くあきらめなければいけません。

3つ目がサイトの維持管理です。

サイトもある意味生き物ですので、SEO対策をしたり、定期的にサイトを更新しなければ、同じような活動をしている弁護士事務所のサイトの中にあっという間に埋もれてしまい、依頼が激減しかねないからです。

そのため、弁護士事務所の中にはサイトの作成管理を外注するところや、少し規模の大きい弁護士事務所ならばサイトの管理者を自社で雇うところもあります。

弁護士事務所で一番お金をかける場所は?

お世話になっております、法律事務所向けシステムThemis開発担当の田原です。

弁護士事務所を経営している方の中でよく言われているのが、「弁護士事務所はお客と会う会議室や面談室にお金をかけろ」と言うものです。

確かに、はじめて行く弁護士事務所の面談室が、ソファはボロボロ、机はガタガタ、壁も薄汚れたような状態であれば、不安を抱くのは無理もありません。

弁護士事務所でなくても、顧客と面談をするような職種であれば、面談の場を整理整頓して、清潔に保つのは常識となっています。

保険の相談カウンターなどはパンフレットが少しおいてある程度で、筆記用具なども必要に応じて下から出すと言ったこともしているところが多いのですが、これは周りにごちゃごちゃとしていると注意が散漫になるのと、お客の心証が悪くなるからです。

それと、人は高級なものが周りにあるところで説得されると、同じことを言われても説得力が増すという心理があります。

弁護士事務所でも先程言ったようなみすぼらしい面談室で説明を受けるよりも、高級なソファに座り、磨き抜かれた黒檀の机が目の前にあり、壁には高級そうな絵画が掛けられている面談室で説明をうけた方が、弁護士の言葉に重みが増すことになります。

ですが、「事務所自体薄汚れているし、しかも借りているところだから改装なんて出来ないから。」とあきらめている弁護士事務所はないでしょうか?

しかし、今はDIY女子が流行っているほど、自分でできる改装グッズがとり揃っているため、ある程度ならば自分で改装をすることも可能です。

今の壁紙の上に張れて後ではがせる壁紙や、壁紙の上に塗れる塗装料などもあります。

また家具に関してもレンタルも良いですが、アウトレットやB級品などで安価で見栄えの良い物もありますので、必要経費と割り切って買い換えてみるのも良いかもしれません。