月別一覧:2017年04月

弁護士もSNSの時代

3大SNSと言えば、「LINE」、「ツイッター」、「フェイスブック」ですが、SNSを全くしていないというのは少数派となりつつあります。

弁護士の中でもSNSツールを活用している方も多くいらっしゃいます。

弁護士事務所内で事務員や同僚弁護士との連絡にLINEを使ったり、外部に向けてツイッターやフェイスブックを利用しているのはあたりまえとも言えます。

なかには、弁護士業務の内容はほとんどなく、趣味の食べ歩きのツイッターばかりで、先輩弁護士から「グルメリポーターのツイッターみたい」と、苦言を呈された若手弁護士もいます。

SNSは弁護士内でも賛否両論のようですが、ネットで弁護士事務所探しをしている人からすると、おおむね好評のようです。

知り合いに弁護士や弁護士事務所に勤めている事務員がいる人はごくごく少数で、ネットで検索するような人は、初めて弁護士事務所にお世話になるような方々です。

そのため、「弁護士事務所ってどういったところだろう?」「弁護士の先生は怖くないんだろうか?」と、弁護士に対して疑問や不安感を持つ人も少なからずいます。

ネットで弁護士事務所を探した際に、弁護士のSNSのコンテンツがあればそれを見ることで、「グルメ好きで文章が柔らかいので、明るくて優しそうな弁護士かも?」「離婚問題に関して自分の考え方と同じなので、依頼しやすそうだな」と、顧客に対して親近感を与えることができます。

言ってみれば、塀に囲まれた格式の高い料亭よりも、毎日店の前を通っていてガラス張りで楽しそうな店内が見えているお店の方が、初めて行くにしても行きやすいというのと同じと言えます。

また、弁護士事務所のサイトとSNSを紐付することにより、検索に引っかかりやすくなり、SEO対策になるという利点もあるので、積極的に利用しても良いかもしれません。

出張面談のメリット・デメリット

過払い請求などはメールや電話で依頼することもありますが、弁護士と面談する際には弁護士事務所に依頼者が出向いて、というパターンが多いと思います。

離婚問題や相続問題などは、依頼者から直接事情を聴いた方が理解しやすいですし、依頼者と会うことで人柄を知ることができて、受任するかどうかの大きな判断材料となるからです。

日弁連の規定でも、「特別な場合を除いて、弁護士と依頼者は直接面談をすること」となっていますので、面談を全くしない弁護士事務所と言うのはあり得ないでしょう。

しかし、面談する場所までは規定されていないため、弁護士事務所以外で出張面談することもあり得るかと思います。

弁護士事務所以外で面談する場合には、出張費用を別途請求としている弁護士事務所が多いです。

「移動に対して交通費以外にも費用が出るからいいのではないか?」と一般の人は思いがちですが、弁護士からするとそうではないようです。

忙しいのに遠方地に出張する場合には、タイムロスの方が費用以上の損失と感じる人もいます。

また、交通事故で依頼者が入院中で弁護士事務所に出向くことが不可能であると言った場合には、弁護士が自ら病院に出張することは良いのですが、それ以外の場合には問題がないこともないです。

弁護士からすると弁護士事務所以外での面談はアウェーとも言えますので、依頼者に対して説得がしづらい場合があるからです。

特に、依頼者の自宅や会社であると、依頼者に話の主導権を握られてしまうことがあります。

これは心理学的にも証明されており、自分が知っている場所であると緊張しづらいのですが、知らない場所であると緊張したり、不安感を抱きやすいという傾向があるからです。

ですので、依頼者の自宅や会社はいわば「依頼者のテリトリー」なので、弁護士の言葉が届きにくいと言うことが起こるのです。

そのため、弁護士の中には「知人の紹介であっても、初見の人とは弁護士事務所以外では会わない」という方もいます。

顧客とは対等な立場に

「お客様は神様です」

この言葉に泣かされた弁護士事務所の方もいるのではないでしょうか?

もともとは歌手の故三波春夫氏が、「舞台に立つ時は、お客様と神様として見て、神聖な気持ちで完璧な歌を捧げる」という意味で言われていたのですが、現在はクレーマーの文句として有名になっています。

三波春夫オフィシャルサイトでも、その誤用に対して見解を陳べているのですが、まだまだ正しく理解している人は少ないようです。

弁護士事務所にかかわらず、店(商売人)と客は対等な立場であり、店から提供されるサービスや販売される物品に対して、客は対価として金銭を払うということなので、双方に優劣はないことになります。

しかし、客からは、「お金を払っているのだから、店に対しては何をしてもいい」「特別扱いしないのならば、二度と買い物をしない」との文句を聞きます。

ですが店からすれば、「店のルールを守れないのであれば、入店禁止」「一人の客のために、多くの客が不快に思ったり、迷惑を被ったりするのならば、買っていらない」という権利も認められています。

弁護士事務所のケースで見ると、顧客が「依頼料を支払っているのだから、全部面倒をみろ」と、弁護士を便利屋のごとく思っていて、依頼外の無理難題を押し付けてくることがあります。

反対に、弁護士事務所が「依頼を受けてやっただけでもありがたいと思え」と言うような高圧的な態度に出て顧客が委縮してしまい、「○○弁護士事務所は、高い金をふんだくるのに、偉そうにしているだけ。」と、ネットなどに書かれて大打撃を受けることがあります。

対等な立場と言うとビジネスライクな冷たい関係のような感じがしますが、実際はお互いが信頼して正しいサービスを与え、対価を得ると言うことなので、実際はシンプルな事です。

特に弁護士ならば、高圧的な態度やへりくだった態度をとるよりも、顧客の信頼を得て顧客とは対等な立場をとり続けた方が良い場合が多くあります。

弁護士事務所のサイトはスマホ対応していますか?

スマートフォンの普及率は、2016年で71%にまで上昇しています。

5年ほど前までは15%ほどであったので、急増率には目を見張るものがあります。

関東地区でしたアンケートでは、20歳代で88%、30歳代で84%、40歳代で70%、50歳代で68%がスマートフォンを所有しています。

スマートフォンの価格が下がってきたことに加えて、新しく加入する中学生・高校生などの学生層の95%がスマートフォンを選ぶためです。

一昔前ならば、ネットで検索するとなると、「家に帰ってパソコンで検索」でしたが、今ならばスマートフォンを使って、いつでもどこでもネット検索ができる時代になりました。

そのため、「離婚問題でネット検索」など、家族に知られたくない内容の検索は、家にあるパソコンではなくスマートフォンで検索するのが主流になっています。

離婚問題で弁護士事務所に相談する際にも、スマートフォンで探す人が多くなっています。

SEO対策をしている弁護士事務所ならば、どこの通信会社・プロバイダーからのアクセスがあったかわかるので、スマートフォンからのアクセス率が数年で上昇していることがわかると思います。

数年前に弁護士事務所のサイトを作成した場合、スマートフォンに対応していないケースが散見されます。

「スマートフォンでもPCのサイトが見られるから、問題がないのでは?」と思われるかもしれませんが、スマートフォンの小さな画面で見るのでは大きな違いがあります。

キチンとスマートフォン対策をしている弁護士事務所のサイトでは、スマートフォンからのアクセスがあった場合には、スマートフォン専用のサイトに自動的に誘導します。

スマートフォン専用のサイトでは、画像がスマートフォンの画面に収まる大きさにしたり、別ページへのリンクを分かりやすくしたり、タップとスクロールの操作で見やすいサイトにしています。

人によっては「サイトが見づらい」と言った理由だけで、せっかく検索した弁護士事務所に相談しないと言ったこともありますので、一度スマートフォンで自分の弁護士事務所のサイトをチェックしてみた方がいいかもしれません。